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2018.10.10(水) イベントレポート
【イベントレポート】18年9月27日『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』〜お教室開催やものづくりで起業する働き方〜

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今年で5年目となった『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』。


茅ヶ崎市男女共同参画課の委託事業として、市民団体の「うみのあお、そらのあお」が企画・運営しています。


今回は改めて茅ヶ崎市男女共同参画課の小西さんから概要をお話しいただきましたので、抜粋してご紹介します。






この講座は、平成28~32年度の5年計画である第2次ちがさき男女共同参画推進プランに基づき、「仕事と生活の両立ができる環境整備の促進」という目的で開催されています。


女性の働く環境について、現在の働く女性の約半数が妊娠を機に仕事をやめているという状況があります。また茅ヶ崎市の女性は全国の平均よりも25~40歳までの働く人の率が低いとされています。この原因として考えられることは、たとえば勤務地の東京や横浜まで通うという場合、通勤時間がとても長くて仕事と子育ての両立が大変難しいといった状況があります。


今日の講座では柔軟な働き方をしている方々からのお話を聞くことで、これからの自分の働き方を考えるきっかけとしていただけたらと思っております。






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本日は「これから働きたいママのためのプレおしごと講座」第1回目です。


今回は【教室運営】と【ものづくり】のお仕事についてご紹介します。


【教室運営】はピラティスインストラクターの長野さん、【ものづくり】は革小物作家の坂本さんにお話を伺っていきます。「うみのあお、そらのあお」の岸田が司会進行を行います。


仕事内容や実現までのプロセス、いろいろなパターンの働き方をふまえて、ご自分のスタイルに合うのはどのやり方かな? これなら自分もできそうだな、というふうに、考えていっていただけたらと思います。


自分に当てはまりそうな要素をぜひ、いいとこ取りしていただいて、こういう形なら自分も実現できそうだ、こういうふうになら自分も働けそう、というような視点で考えていただくきっかけになればと思います。


【目次】


<ピラティスインストラクター 長野さんの働き方>


<革小物作家 坂本さんの働き方>


<トークセッション>


・両立のポイント(家族の協力を得るために)


・集客方法について


・料金設定について


・働く上で大切にしていること






<ピラティスインストラクター 長野実生さんの働き方>


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―まず、ピラティスインストラクターになる前のお仕事ではどんな働き方をされていたのか、また、ピラティスインストラクターのお仕事を始めるきっかけから教えてください。


長野:もとは保険会社に勤務し、2013年に長男を出産しました。産休・育休からの復帰後は時短で働いていました。逗子からみなとみらいまで通勤(片道45分)していました。


―働き方を変えたいと思ったきっかけは。


長野:当時は保育園に預けて、時短の一番短い時間(10-15時)で働かせていただいてたんですが、社内での役割も重くなってきたタイミングで、実際は16~17時まで延びてしまうこともありました。


保育園に預ける際に長男が毎朝すごく泣いてしまって。保育園には1年3ヶ月くらい通わせたんですが、ほぼ毎日泣く、泣かない日のほうが少ないという日々で。バイバイするときは私も泣きながら仕事に行くという毎日でした。


そういう日々を続けていたところ、私もそれがストレスとなってきてしまい、朝になると全身に蕁麻疹が出るようになってしまった。それがきっかけです。仕事から帰ってからも子供と遊ぶ時間がほとんど取れず、1日が過ぎていくという日々を過ごしていくなかで、やはり働き方を変えていきたいなというふうに思い始めました。


―保育園にすぐ慣れる子もいれば、なかなか時間がかかる子もいて、個人差があるものなんですよね。では、長野さんが働き方を変えたいと思った時、どんなことを調べましたか。


長野:まず、ネットですごく検索しました。子連れでできる仕事って何かないのかなと。もともと体を動かすのが大好きだったので、スポーツインストラクターの働き方ができたらいいのかなと。短時間で働けて、子供との時間を作れるな、ということで。そこで、子連れで資格が取れるところをネットで調べました。子連れでピラティスインストラクターの資格が取れるよ、という協会を見つけて、通ってみようかなという思いになりました。


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―ピラティスインストラクターの資格を取ろうという段階で、これを仕事にしようという決意はありましたか。


長野:そこまでではないですね。ピラティス自体まったくやったことがなくて。ヨガはあったんですが。当時は今ほどピラティスが普及していなくて、ヨガ教室はたくさんあるという状況でした。であれば、自分のためにもなるし、ヨガではなくてピラティスの資格を取ってみようと思いました。


―資格を取るまでのスクールについて教えてください。


長野:1回2時間の講座を35時間分。なので、18回くらい通って資格を取りました。仕事をしながらなので、週末に月3回くらいスクールに通うような形で、約半年かけて資格をとりました。


―実技と座学があるということで、実技はだいたい想像がつくのですが、座学ではどのようなことを学びましたか。


長野:座学で生理学、解剖学だけでなく集客方法、教室の運営のノウハウということで、ブログ立ち上げ方、どのようにしてお客さんを集めていくのか、また料金の設定などについて教えていただきました。


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―ピラティスインストラクターの資格をとれる協会というのはいくつもあるのですか。


長野:そうですね。国家資格ではないので、ある協会で資格をとれば、その協会の認定インストラクターになれるということです。協会によっては毎年更新料がかかる(更新しなければ、認定を名乗れない)こともあります。選ぶ際はその辺も確認したほうが良いかと思います。


―資格を取るためにかかった費用は?


長野:2526万です。有名な協会ではなく、子連れで講座を受けられることを条件に選びました。


私が認定を受けた協会は、比較的マイナーなところだったのですが、それでも問題ないと思っていました。どの協会という看板よりも、この先生に受けたい、と思ってもらえることのほうが重要かなと思います。


―資格取得中にブログやSNSを始められたんですよね。


長野:1月くらいから受講し始め、3月くらいから、ブログを立ち上げた方が良いと協会から言われてやり始めました。


当時はSNSやブログは全くやったことのない状態で、PCは苦手だったのですが、教えていただきながら始めました。


最初の投稿では、まずこれから始めるにあたっての「思い」を書いています。頑張っている姿、こんな風に資格を取っていますなど自分のファンを作るということが一番の目的になります。


資格を取ってから、いざお客さんを集めようとすると、その間に数ヶ月のブランクができてしまいます。そうすると、自分の気持ちもどんどん遠ざかっていってしまう、お客さんが集まらなかったらモチベーションも下がってきてしまう。ですので、資格取得と一緒に、お客さんも作り始めておくことが、とても重要だと思います。


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―約半年間受講後、資格を取得。退職して、翌月にはピラティス教室を開始されました。そして、開始から半年ちょっとで次男を出産されるということになりました。教室を開いてすぐに妊娠して出産ということを経験されましたが、そのあたりはいかがでしたか?


長野:はりきっていた矢先、妊娠は想定外でした。しかも、つわりも酷い体質なので、開催日を少なめにしてスタートし、あとは気合いでなんとか乗り切りました(笑)。安定期に入るまではそのことを言えなかったのですが、1レッスンだけならと、むしろ気分も変わって、なんとかなりました。


月齢が大きくなってきたら、「おなか引っ込めてくださーい」と言いながら、自分のお腹は出てきていて(笑)。出産前の2ヶ月くらいは、ほかのインストラクターの友達に手伝ってもらい、デモンストレーションをしてもらいました。


岸田:お仕事を始めてから妊娠、出産ということで、嬉しい反面、大変なこともあったかと思います。でも、やり方はあるのですね。今この講座にいらしている方の中にも、やがて2人目、3人目を、とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、とても参考になりますね。


―レッスンの場所はどのように探しましたか。


長野:私は逗子に住んでいて、実家が戸塚にありました。逗子と戸塚、その間にある上大岡の3地区を対象に開始しました。1つのエリアだけですと、母体が小さくなってしまいます。3地区対象にすれば、逗子のママも戸塚のママも、上大岡のママも取り込むことができます。


エリアを決めたら、次は会場ですね。子連れで行きやすい、雰囲気、階段、駐車場などを事前に見学してチェックしました。公共施設は営利のものはダメですよ、といったことがありますので要確認です。ご自身の教室のコンセプトに合った雰囲気のところを選びます。駅前で便利だけどちょっと薄暗い会場で料金を取るのか?または、素敵なカフェの営業前の時間を借りるなどすれば、少し高めの価格でも行きたいと思えるかもしれません。


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―料金設定については。


長野:まずは、そのエリアの相場を調べます。ごく安い500円ワンコインといったところは外していくと、だいたいこれくらいかなと見当がつくと思います。


私の場合は、子連れOK、ヨガマット・子供のおもちゃ無料貸し出しなどの付加価値を付けて、平均より少し高い価格で設定しました。


また、回数券を発行しているのですが、有効期限はありません。一度中断したり、2人目、3人目が生まれたりしてもまた通ってもらいたいので。


岸田:自分は付加価値をつけて高めに設定するのか、もしくは手頃な値段設定をして競争力をつけるのか、ご自身のやりたい方法で考えてみると良いですね。


―レッスンのプログラムはどのように作っていますか?


長野:毎月変えています。教室の対象となるママさんが見て、端的にわかりやすい内容にしています。9月は「夏の疲れ解消」、10月は「スポーツの秋!運動不足解消」など、毎月参加したくなるような内容を設定していつでも単発で参加できるような形で行っています。


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―スタート後に悩んだことは?


長野:やはり、集客面が一番悩むところだと思います。子連れのピラティスという形ですので、当日のキャンセルが多いということは分かってはいたものの、直面するとショック、ガーンということも。お金を払って場所を押さえたのに誰もこない、ということや、お客さんが1人しか来なくて、赤ちゃんもずっと泣いてる、ということもたくさんありました(笑)。


必ず、ガーンという時がやってきます。それを知っておけば、継続できる。だいたい3年くらいやっていけば、軌道にのってくると思います。落ち込まず、次に繋げようと思って継続してやっていくことが大事かなと思います。


―どうやって乗り越えましたか。


長野:例えば、8名まで入れる会場でも、4名で満席と設定する、というようなことも一つの手段だと思います。いつも満席だと、いつか行ってみたいなと思ってもらえるようで、だんだん希望者が増えていきます。


また自分の中でも、「4人で満席」と思えば、とても気持ちが楽になります。もし、とても安い料金設定だと人数を埋めるのが大変ですので、安易に安くしてしまうのは危険かもしれません。


また、同じ協会で同じ時にインストラクターの資格をとった仲間に相談したりしました。人とのつながりをもっておくことはとても有益なことですね。


―次のステップ、キッズチア教室を始められた経緯は?スライド16


長野:大学でチアリーディングを4年間、社会人になってからアメリカンフットボールのチアリーディングを4年間、その後バスケットボールのキッズチアの講師をちょっとだけしていました。長男の妊娠を機にやめてしまったんですが、チアを教えたいという気持ちがだんだん大きくなってきて、始めてみようかなと思いました。


―最初からチアの選択をしなかった理由は?


長野:大変だからですかね(笑)。やはり、お子さんの習い事ということで、子供たちの成長の一端を担うという観点もありますし、子供だけでなく、親御さんも含めたマネジメントが必要になってきます。


 ―キッズチアはどのようなチームですか。


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長野:今年で5年目になります。次男が1歳になる前の段階で、ビジネスというよりは、ちょっとだけ子供を教えてみたいなという気持ちで、11人からスタートしました。おかげさまで、やっていく中で需要が増え、85名、4クラス受け持っています。


土曜日に主人に子供を見てもらったりと、ピラティスとは違った体制でやっています。


逗子にはすでにキッズチアのチームがあったので、あえて場所を変えて、葉山で唯一のチームということでスタートしました。


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―スクールを運営するプロセスについて教えてください。


長野:既存のスクールで雇われた方が楽なので見学にも行ったのですが、稼働する日程が金曜の夕方しかなかったんです。そうすると子どもを預けていかなくてはいけない。また、月に1回程度は都内まで行かなくてはいけないといったこともありました。


迷ったんですが、やはり土曜に主人に子供たちを見てもらうというスタイルで、自分で立ち上げることにしました。


―どのように集客しましたか。


長野:1月にブログを立ち上げて、2回ほど無料体験レッスンを開始しました。20144月に11人のクラスでスタート。体験レッスンの告知は、地域の掲示板にチラシを貼りました。


―この4年間で急速に発展していますね。


長野:そうですね、当初は本当にこぢんまりやろうと思っていたので、とてもありがたい、予想外の状況です。今は生徒が増えたので講師2名でやっていますが、管理業務も増えていますし、自分の体力面も考え合わせながら、次のステージへも発展していけるよう視野に入れています。


<ワークスタイル>


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長野:学校や幼稚園の年間・月間行事を見てなるべくかぶらないように、公共施設などを借りてピラティスのレッスンを設定。自分のペースで設定できます。月3回、土曜は固定でキッズチア。子どもの習い事はスイミングと英語、オセロ教室です。


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岸田:ピラティスのレッスンが、11時間で午前中に収まって、幼稚園に行っている間に仕事ができているということで、非常に上手にやりくりされていますね。


それでは次に、坂本さんのお話をお伺いしましょう。






<革小物作家 坂本さんの働き方>


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ー革小物を始める前のお仕事と、革小物を始めたきっかけを教えてください。


坂本:以前はブーケ制作の会社で契約社員でした。長女の出産を機に退職、長女が1歳半のときに元の会社で再雇用の形で働きはじめました。


今よりも保育園の数も少なかったので待機児童がものすごく多い状況の中で、認可の保育園には入れず、認可外で待機待ち、無認可園に預けるのも金額が月7万円も払うことになり、当時は茅ヶ崎から桜木町まで通っていたので、送迎、通勤と大変でした。2年半待っても認可保育園には入れず、幼稚園に。


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(岸田より)保育環境はここ数年で圧倒的に改善はされています。茅ヶ崎市では、今年2018年の4月のタイミングで、求職中の状況で認可園に入れた、という話も聞こえてきています。ですので、どうせ入れないだろう、と諦めることのないようにしていただきたいなと思います。また、保育園に預けるだけが手段でもないということ、幼稚園に通わせながら仕事をしている長野さんや坂本さんのような例もあります。やはり選択肢が増えてきている、というところを、どうか参考になさってください。


ー2006年くらいから銭湯のお仕事もされていますね。


坂本:次女がよく寝る子だったので、昼間は一緒に昼寝をして、夜は主人とバトンタッチで、私が出て、銭湯でパートをしていました。時間があれば、少しでも働きたいというスタイルです(笑)。


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ー革小物をはじめたきっかけは。


坂本:知り合いが革小物を習い始めたというのを聞いて、軽いきっかけで革小物に出会いました。ちょっと習って、自分用にしたりプレゼントにしたりする程度でした。道具も揃えて、趣味として細々と続けていました。


ーその後、自宅で展示販売を始められていますね。


坂本:私が作って持っていたものを、友達が「それいいね、私にも作って」と。当時、子ども会の役員をしていたので、その役員仲間で「私も、私も」と言われまして。友達数人を自宅に呼んで、販売したという形です。友達相手ですし、儲けをとるつもりはなかったんですが、「売れるんだ」という気づきにはなりました。


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ーイベントに出店したきっかけは。


坂本:自分の作ったものがお金に変わるという嬉しさもありましたし、自分の使うものを作るだけでなく、あれこれ作ってみたい、世に出る楽しさというのも味わったので、「こんなイベントがある」「こんな作家さんが出店してる」というような話をちょっとずつ見たり聞いたりして、出てみようかなという気持ちになりました。今よりもイベントは少なく、当時センター南でやっていた「虹色マーケット」というこぢんまりとしたイベントから始めました。


ー今は教えるということもされていますが、そのきっかけは。


坂本:自宅でショップをやると、知らない人も自宅にあげなくてはいけないということがあって、抵抗感が出てきて。どこか外で、不特定多数の人に来てもらえるような場所を探していました。そして見つけた工務店のギャラリーを借りる際、営利目的ではなく、ワークショップならOKということがきっかけで、革小物作りのワークショップを始めました。


ーどのような形でワークショップをされたのでしょうか。


坂本:17、8人くらいで、小物作りのワークショップをワンコインだったり、1000円だったりで、持っている道具を使って始めました。ワークショップが人気が出てきて、儲けが出てきたタイミングでその場所が使えなくなり、他のレンタルスペースや自宅など場所を広げて開催するようになりました。


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ー趣味から仕事へ捉え方が変わったのはいつですか。


坂本:私自身の収入が必要なので、パートをやめる勇気がなかったんです。お小遣い程度に開催する教室だったのが、だんだん割合が変わっていって。パートに出られる日がなくなるくらい、教室の日数が増えていったので、仕事としての自覚は芽生えていたんですけども、教室がこんなにいい状態で続くのかという不安もあったので、1日も出勤していないのにパートの籍を残してもらったり(笑)していました。パートをやめる時は、いろんな求人広告を見て、(革小物がもしダメになっても)「世の中にはこんなに仕事がある」と自分に言い聞かせて、やめました(笑)。


岸田:すごい石橋を叩きながらコツコツと前に進んで行くタイプですね(笑)。長野さんととても対照的ですが、どちらがいいとか悪いでは決してなくて、どちらが自分に近いか、感覚が合うのはどちらのタイプかなという視点で聞いていただけると良いと思います。


ー開業届はどのタイミングで出しましたか?


坂本:パートに出ている頃でしたが、パートの時間が減っていて学童に入れる条件に足らなかったので、学童に入れるための手段で、開業届を出しました。


(岸田より)法律上、開業届は継続して事業収入を得ていく意思があれば(開始日から1カ月以内に)出さなければならないというものです。期限を過ぎてもとくに罰則はありませんので、それぞれのタイミングで出せばOKです。ただし、年間で38万円以上所得が発生しているのに開業届を出さず確定申告もしていなければ脱税になってしまうのでご注意ください。


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ー開業してから4年後、ついに工房をオープンしましたね。その経緯を教えてください。


坂本:自宅で材料や作品を保管しておく量が増え、限界が来ていました。また、ありがたいことに口コミで広がっていったのですが、まったく知らない人も家に来てくれたりして、できたら外で工房を借りたいなと思い始めました。そして、たまたま良い物件に巡り合いました。工房オープンは子供の成長時期も相まって、ついに大きな挑戦に至りました。


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ー扶養について。


坂本:今は今年後半、このままいくと扶養をはずれてしまいます。去年は経費がかさんだので大丈夫だったのですが。パートをやめる時と同様、とても悩んでいましたが、つい数日前に主人と相談して、扶養をはずれていくことを決めました。


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(岸田より)扶養というのは二つありますが、問題となってくるのはどちらかというと社会保険の扶養のこと。


年収130万円を越えると、国民年金と国民健康保険の保険料を自分で払わなくてはいけない。年間約35万円~(収入によって変わる)。年間129万円に収まる状態のほうが手取りが多くなるので、ひとつの判断ポイントとなります。


税制上の扶養というのは、年収150万円を超えると夫(扶養者)の配偶者控除が適用されなくなるということ。(2018年までは103万円)それを超えると夫(扶養者)が支払う税金が少し増えることになります。


また、103万円の壁というのもあり、それを超えると自分で所得税や住民税を支払うことになります。ただ、この程度の所得に対する税金は年間数万円程度なので、社会保険の壁のほうが大きいと言えます。


<ワークスタイル>


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坂本:自身の習い事(2種類の料理教室)、革以外の彫金・アクセサリーなどものづくりのワークショップへも出かけています。コラボできたらいいなと。単純にものを作るのが好きなので、革と違う分野での気分転換になっています。


岸田:忙しい中でも、自分の趣味に割く時間を確保するというスタイルですね。(向き不向きがあるので、私にはなかなかできないことです!)


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岸田:坂本さんには、三年前と現在の2種類の1日のスケジュールを教えていただきました。小学生のお子さんがいるタイミングでのスケジュールと、その先の様子がわかるかと思います。ぜひ、ご参考になさってください。






<トークセッション>


・両立のポイント(家族の協力を得るために)


長野:じんましんが出たりしたのを見て、それで仕事を変えているという状況であるので、完全に反対ということはまったくなかったです。


ピラティス始めてからの方が、体調も良くなったね、というふうに声をかけてはくれていたけれども、最初の頃はちゃんと仕事として働いているというふうに認めてくれていたかというとそうではなかったかもしれません。仕事をしていく中で、とくにキッズチアは指導してる場面を見てもらうこともあったので、その姿を見てもらうことで理解して、応援してくれるようになったのかなと思っています。


坂本:最初の頃は、「革小物を仕事と思うなよ」、とさんざん言われて(苦笑)。ほかの仕事を見つけて働いたほうが良いんじゃないの?みたいな感じでした。


今は、夫が休みの日には掃除機をかけ・・、今日もここまで送ってもらいました(笑)。10年以上かけて、ずいぶん協力的になりました。


夫が変わった一番大きな要因は収入だと思います。パートよりも上回ったことで捉え方が変わった。


長女いわく、「すきあらば働く」というイメージだそうです。自分たちのために働いてくれてると、分かってくれています。だいたい、子どもたちはずっと私の味方で、そうじゃなかったのは父さんだけ(笑)。


岸田:そういうご家庭も多そうですね。最初の理解者はお子さんで、だんだんご主人もわかってくれるようになるという。


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・集客方法について


岸田:いろんなやり方があります。得意不得意にあったやり方で進めてほしいと思います。


坂本:お客様が作ったものをインスタとかにあげてくれたり、目につくものを作るので、口コミもあって拡散されていく。自分から発信するよりもそのほうが説得力も絶大です。


岸田:ネイルサロンなど、成果物が人に見せたい、SNSにアップしたいというようなものだと、口コミの力は大きいですよね。


長野:まず、1ヶ月くらい前に告知をブログにあげます。その後1日程ずつ、残席などもアップ。レッスン後にその様子をアップします。インスタ、フェイスブックにもそのままシェアします。次回のレッスンの予告をします。アンケートをかならずとるので、その内容もあげます。といった感じで、1レッスンにつき45回、ブログにアップしています。


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・料金設定について


長野:必ず相場を知った上で、調整します。そして、複数プランを選べるようにすると良いですね(安いコース、真ん中、高いコース)。人間の心理としては、真ん中を選ぶ傾向があるので、買ってもらいたいところを真ん中に設定します。


坂本:手間や材料に応じて、「自分(主婦)ならいくら出すか」という感覚で設定しています。シンプルな長財布で4000円~。1015時、材料費と講習がついてその値段です。主婦が出せる手頃な料金で、自宅を離れてリフレッシュしてもらえる場になればという思い。生徒さんが作りたいものを選べるように、特定の課題は設定せず、個別のニーズに対応しています。ほかの人が作っているのを見て、次にこれ作りたいという風にも思ってもらえるので。


岸田:選べるというのが、お二人に共通しているポイントですね。選べると満足度が高くなって、次につながるようです。


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・働く上で大切にしていること


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長野:やりがいを持っていたい。母親になったからこそ。人生一度きり。小学生になったら、というのではなく、子供の成長に合わせて、できることからスタートしていただければいいなと思います。


坂本:子供が希望する学校に行かせてあげたい。受験は1校につき3万円かかります。学費もかかるので。家族の暮らしのために。


岸田:子育てのステージが変わっていく。そうすると、働く目的も移り変わっていくのですね。それぞれの選択をしていってほしいと思います。


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運営団体「うみのあお そらのあお」について(岸田より)


こちらの活動は5年前に始まりました。家庭に軸足を置きながらゆるやかにキャリアを積む、柔軟な働き方をもっと選びやすい社会を実現していきたいという思いで、こういった活動をしています。主には柔軟な働き方ってどんなものがあるんだっけ? あるいはそれはどのようにしたら実現できるんだろう? というような情報提供を、こういった講座を通じてさせていただいています。


今はまだ待機児童の壁があって、働きたい方がすぐに働ける環境が100%整っているわけではないのですが、そんななかでも、例えば保育園に預けなくてもゆっくりとお仕事をスタートさせていっている方々もいて、柔軟な働き方の選択肢というのが少しずつ、少しずつ、広がっています。


その働き方はどういったものがあるのかということを知って、自分に合った働き方を考えていくということと、そういった働き方があるということを知らず、子どもを保育園に預けられなかったらもう働けない、と端から諦めてしまうのとでは非常に大きく違ってきます。そういう情報不足によって選択肢が狭まってしまうことをなるべく避けていきたいと考えています。今回この講座を受講できなかった方も、このレポートを参考にしていただけたら幸いです。


(2018年10月18日に行われる第2回目の講座では、個人事業主として【在宅で働く】、また企業で【雇用されて働く】というやり方をご紹介します。)