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2019.11.15(金) イベントレポート
【イベントレポート】19年10月1日『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』〜在宅フリーランスvs.地元で雇用〜

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『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』2019年秋の講座レポートをお送りします。

(司会:うみのあお そらのあお 岸田)

10/1と10/15の2日程で、各2名の講師をお招きして、合わせて4通りの働き方を比較しながらご紹介します。

今日10月1日は、在宅でライターのお仕事をされている藤澤佳子さん、茅ヶ崎の社会福祉法人にお勤めの鳥越⾥紗さん、お二人のお話をお伺いしていきます。

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2日程合わせて、4パターンそれぞれに違う事例から、

自分に合うやり方、取り入れられる要素を一つでも多く見つけて、いいところどりをするといった視点で聞いてみてください。

一人一人の性格や価値観、ライフスタイルによって、働きやすさの意味が全く違ってきます。

自分の場合はどうか?というのをご自身で考えながら、ヒントを拾っていただければと思います。



【目次】


<WEBライター 藤澤さんの働き方>:18年10月の講座レポートを参照ください。

<社会福祉法⼈ 松宝苑「湘南くすの⽊」 ⿃越さんの働き方>

<トークセッション>


・両立のポイント

・仕事の進め方で工夫していることは?




 

<社会福祉法⼈ 松宝苑「湘南くすの⽊」 ⿃越さんの働き方>

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茅ヶ崎市松林にある「湘南くすの木」という特別養護老人ホームにお勤めの鳥越さん。

未経験からお仕事をスタートする、また、雇用され、組織に所属してお仕事をするという事例になります。

藤澤さんとの比較では、個人事業主でなく雇用されチームで仕事するという違いがありますね。

地元で働ける仕事というと、介護は需要が増えている代表的なお仕事です。

ほかに、サービス業も多いですね。飲食店や販売など、比較的人と接する、コミュニケーションが重視されることが共通するお仕事がありますね。

その点も参考にしていただければと思います。

 

鳥越さんが勤務しているのは、社会福祉法人 松宝苑です。

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鳥越さんは、「湘南くすの木」で入所サービスのお仕事をされています。

「湘南くすの木」は1階がデイサービス、2-4階が入所サービス。

大きなユニットが8つあり、各ユニットに個室が10室あります。1ユニットを5~6名のスタッフでシフトを組んで担当しています。

岸田:具体的な勤務体制を教えてください。

鳥越:シフトはだいたい固定で、私は7-16時で勤務しています。

保育園に子供を預けてから勤務になるので、少しイレギュラーで7:30からの勤務にさせてもらっています。

他に、10-19時、13-22時、22時-翌7時(夜勤)という勤務時間帯があります。

 

岸田:介護サービスを受けられる方は厚生労働省が定める要介護認定というのを受けていますね。

入所サービスはだいたい要介護度3~5ということですが、実際の介護イメージはどんな感じでしょうか。

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鳥越:はい、この表の通りなのですが、

要介護度3の方はだいたい普通の食事を自分で食べられます。要介護度4になると自分で食べるのが難しく、お手伝いが必要になったり、細かく刻んだりということになります。

入浴については、要介護度3ですと背中を流してあげるとか、少しのお手伝いのみでほぼ自分でできるのですが、要介護度4ですとほぼ全部洗ってあげる感じです。要介護度5では自分で起き上がれないので、ベッドから専用の入浴機に移してあげるようなかたちです。

岸田:では、鳥越さんが今まで経験されたお仕事をたどっていきたいと思います。

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岸田:「湘南くすの木」でお仕事を始める前は都内で専業主婦、妊娠前は飲食店でパートをされていました。

鳥越:飲食店ではやはり時間帯が深夜に及んだり、立ち仕事で長時間の勤務が多かったので、妊娠を機に退職しました。仕事は続けたかったけれど、止むを得ず。

岸田:サービス業はやはりそういったことが非常に多く、土日出勤、また夜の勤務などもあり、妊娠・出産を機にお仕事を辞めて、産後しばらくしてから復職したいと思った時に悩まれる方も多くいらっしゃいます。

人と接することが好き、得意という方は、そういったスキルはとてもすばらしい強みになりますよね。

鳥越さんはしばらくは専業主婦、お子さんを二人出産されて、年子ですよね。

鳥越:本当は仕事をしたいと思いながらも、目の前の子育てでバタバタ・・ですよね(苦笑)

岸田:そんななか2017年に茅ヶ崎に移住されてきました。どういった理由で茅ヶ崎に越して来られたのでしょうか。

鳥越:身内がいるとか友達がいるとかではなく、何の縁もなく、夫が海の近くに住みたい、それだけの理由で(笑)。

岸田:そんな方もこの地域に多くいらっしゃいますね。ご夫婦以外で頼れる親戚もないというような。

鳥越:そうですね。それで茅ヶ崎に移住をしたら保育園に入れるだろう、預けて働きたいという気持ちがありました。(市役所に行ったら)まずは保育園に申し込みだけしてみてくださいと。入れるものと思っていたのですが、いざ話をしていくと、求職中だと難しく、しばらく待機になるでしょう、と。仕事が決まり次第、また書類を出してくださいということでした。

岸田:これが2017年のことなので、今、2019年で少し状況は良くなってきているようですが、休職中だと待機になる可能性もありますね。

鳥越:その後、仕事探しはすぐは始められなかったです。保育園も決まっていない状態で採用してくれるとこともあるかどうかもわからず、どうしていいかわからない状態が数ヶ月続きました。

岸田:保育園も決まっていないのに仕事を探すって、どうやって?という感じですよね……。仕事を探すということでは何かしましたか?

鳥越:ネットで求人をみたり、その程度しかしてなかったです。

岸田:2018の2月に松宝苑に見学に行かれたそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか。

鳥越:夫の知人の紹介でたまたま、近くに「湘南くすの木」があったので、一度見てきたらということで見学にうかがいました。こういった介護の仕事は、まったくしたこともないし見たこともないぐらいだったので、最初は不安の方が大きかったです。

岸田:面接を受けてみようかなと鳥越さんから申し出たのでしょうか。それには勇気もいったかと思いますが。

鳥越:そうですね。保育園が併設であったことと、保育園に入れるまで入職の時期を待ってもらえるということだったので、それならということで。

岸田:それは非常に心強いですね。そういう職場ってなかなかないんですが、福祉の業界は求人が多いこともあり、働きやすい環境を整えている事業所も増えていますね。

上のお子さんは近くの認可保育園、下のお子さんは事業所内保育所に入ることができ、採用が決まったということですね。では、1日の仕事の流れを見てみましょう。

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鳥越:まずは食事の介助があります。厨房に用意されている食事がユニットに運ばれてきた状態から仕事がスタートします。個人個人の状態に合わせて、例えば刻んだり、とろみをつけたりといった調理をします。利用者さんの様子を見ながら手伝っていきます。

次にトイレの介助。自分で行かれる方は見守り、必要な方はズボンの上げ下げなども手伝います。

入浴の介助は、一人当たり、1週間に2回以上は入浴していただけるようにしています。背中を洗うくらいで済む方もいますし、機械に乗せてあげるところからシャンプーなども全部やってあげることもあります。

岸田:体の大きな方はどうやって移動させるのでしょうか? すごく力が必要なイメージなのですが。

鳥越:そう思われる方が多いと思いますが、基本的には少し支えてあげれば体の動きに合わせて、力をあまり入れずにできる方法があるんです。ボディメカニクスの技術を使いながら自分にも負担がかかりすぎないようにやっています。

岸田:そういうことを覚えるところからこのお仕事が始まっているんですね。すごく肉体労働なんじゃないかって思いますが、専門的な機材が整っていることと、体の仕組みをよく理解したうえで施すことで、自分自身に大きな負担なくやっていけるのですね。

 

介護のお仕事のステップアップはどのようなものがあるのか、ご紹介していきたいと思います。

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未経験からスタートして、少しずつ教わりながらお仕事をできるようになって、資格がなくてもできるお仕事ではあるのですが、鳥越さんの場合は資格を取得されたのですね。

鳥越:最初は先輩について一から教えてもらいながら。1人でなにかすることはほぼないですね。

岸田:最初はお子さんが体調を崩されたことも多かったそうですね。

鳥越:はい。月に1週間2週間休んでしまうこともあったので、やっていけるのかかなり不安がありました。それで、なるべく相談して理解を得られる状況を作るようなことはしていました。

岸田:鳥越さんの場合は、チームでお仕事をしているので、分担・協力ができるのがフリーランスとは異なり、ありがたいところですね。

資格を取ろうと思われたのはどういった経緯からですか?

鳥越:教えてもらいながら仕事をしてはいるんですが、やはり高齢者の生活ということで、自分の生活とは違うことが必要になってくるので、言われてもわからないし実感がない、というところがありました。やるからにはきちんと理解をしたいと思い、資格を取ることにしました。

岸田:介護において資格というと、この図のなかにあるように介護福祉士というのがありますが、この資格を持っていないとできない仕事というのはあるのでしょうか?

鳥越:ないんです。ただ、自分が仕事をする際、この作業は何のためにするものなのか、根拠を明らかにしてきちんと理解してやったほうがやりやすいということです。

岸田:資格を取得していると、将来的に働く場所を変えるといった場合にも有利かもしれないですね。

 

鳥越さんの月間スケジュールを教えてもらいました。

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すごくシンプルですね。土曜日に資格の勉強をしていたときは、お子さんはどうされていましたか?

鳥越:夫がいれば見てもらったりもできたんですが、土曜日に夫が出勤というときもあったので、その時は保育園にお願いしていました。

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岸田:1日のスケジュールをみると、朝が早いですね。帰宅後はどんな流れですか。

鳥越:夕飯の支度と、朝できなかった家事をしたりする時間になりますね。

岸田:翌日のお弁当作りや洗濯も夜やってしまうのですね。やはり朝が早いのですごく大変かなというイメージがありますが、その分帰ってから寝かしつけまでがすごく余裕があるんですね。

そこが、捉え方を変えると働きやすさのポイントでもあるかな、と。

一般的に、帰宅後のスケジュールが戦争のようになる方も多いのですが、鳥越さんのお話を聞いていると無理がなく、とても余裕をもって進められているなという印象を受けました。

 




<トークセッション>

・両⽴のポイント(家事の工夫など)

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鳥越:家事はどうしてもやらなければいけないものなので、なるべく時間を短くしたい。できることは夜、時間のあるときにやってしまうようにしています。本当は朝やらなきゃいけないかなと思うんですけど、仕方がないので夜やります(笑)

藤澤:機械に頼る(笑)。ハンディタイプの掃除機の近くにクイックルワイパーも置いたりして。

岸田:子供がいながら仕事ができるのかというところは。

藤澤:子供が起きていてもプラレールコーナーを設置したり、お絵かきコーナーをつくったり。

岸田:お子さんの個性によるところも大きいので、それぞれのペースでできることを考えてみていっていただければと思います。

 

・仕事の上で⼯夫していること、気をつけていることは?

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藤澤:わからないことはすぐに調べる。誤解がないように丁寧なメールを心がける。

鳥越:まだ子供も小さくて迷惑をかけることもまだまだあるので、仕事のこともプライベートのことも積極的にコミュニケーションをとっています。連絡、相談はできるだけ早くするようにしています。

岸田:藤澤さん、鳥越さん、本日はどうもありがとうございました!




 

以上、盛りだくさんの内容で最後は駆け足気味となりましたが、充実した講座になったと思います。ぜひ、参考にしてみてください。