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2015.7.1(水) イベントレポート
【イベントレポート】6/25『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』~革小物作家編~

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6月25日に「これから働きたいママのためのプレおしごと講座」第2回を開催いたしました。今回はものづくりコースの革小物作家編。「てしごとやHappa」主宰の坂本麻衣さんにご登場いただきました。

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講師プロフィール
革小物作家 坂本麻衣さん

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ブライダルブーケ制作の仕事に従事し、第2子出産を機に退職。現在は革小物作家として活動。「エコモノ市」や「TSUJIDO 西海岸 Zakka市」などのマーケットでの販売や、自宅や出張での革小物教室・ワークショップを開催。高校1年生と小学4年生の姉妹の母でもある。茅ヶ崎市在住。
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今回は、前半対談形式で坂本さんの事業やワークスタイルについてお話を伺い、後半はミニウォレット作りワークショップ、最後に受講者からの質疑応答の時間を設けました。対談と質疑応答で話された内容をレポートにしてお届けします。

【目次】
・ 開業までのプロセス(始め方のポイント)
・ 開業後のプロセス(広げ方のポイント)
・ 現在のワークスタイル
・ 働く上で大切にしていること

 

開業までのプロセス(始め方のポイント)

“お友達から頼まれて開催した自宅販売が、革小物づくりを仕事にするきっかけに”

‐まず、革小物作家のお仕事を始めたきっかけを教えてください。

坂本:はじめは趣味だったんです。知り合いにたまたま革職人さんがいて、その方から革小物づくりを習っていました。長い間、自分や家族のために作品を作っていたのですが、次第に友人からの依頼も増えていきました。それなら、と自宅に作品を並べて販売してみたことが、趣味から仕事へシフトしたきっかけです。自分の作品を買っていただけることが嬉しかったですし、手応えも感じました。

 

開業後のプロセス(広げ方のポイント)

“マーケット出店で得られる仲間や「縁」。そこから仕事が広がっていく”

‐坂本さんは複数のマーケットに出店して販売されていますが、まず「マーケット」とはどのようなものでしょうか?

坂本:マーケットとは、作家たちがハンドメイド作品を販売するイベントで、この辺りでも数多く開催されています。インターネットで検索すれば、たくさんの情報が得られます。私も最初は、インターネットでマーケットを探し応募しました。

‐数多くのマーケットがあるそうですが、坂本さんは出店するマーケットをどのように選んでいますか?

坂本:「自分の作風と合うか」、「駐車場代なども含めて経費はどれくらいかかるのか」、「子どもを連れていきやすい環境か」という3軸で判断します。HPを見るとマーケットのおおまかな雰囲気が分かりますし、出店要綱を読めば経費についても分かります。ただマーケットの環境や雰囲気をもっとしっかりつかむためには、やはり事前にマーケットにお客さんとして足を運んでおくのが一番ですね。

‐出店者を募集していないマーケットにアプローチすることもあると伺いましたが。

坂本:Eメールで、「出店させていただけませんか?」とお願いすることもあります。送って1年以上経ってから出店OKのご連絡をいただいたこともありますし、コツコツとアプローチすることが大切です。出店がきっかけで、他のマーケットに呼んでいただいたり、次につながっていきます。失うものはありませんから、ダメ元でチャレンジすることにしています。

 

“「作ったものを販売する」だけでなく「作り方を教える」ことで仕事が広がる”

‐現在坂本さんはマーケットでの販売だけではなく、お教室もされています。お教室は偶然の流れから始まったのだとか。

坂本:はい。自宅販売では、どうしても知り合い、もしくは紹介いただいた人しか呼べないという悩みがありました。そこで、フリースペースを借りて販売しようと考えたんです。でもフリースペースは「営利目的の販売は不可」ということが分かり、急遽ワークショップの開催に切り替えました。それが教室を始めたきっかけです。現在は、自宅や出張で教室を開催しています。出張は、生徒さんのお宅や、サークルの活動場所である公民館などに呼ばれることも多いです。

‐ものづくりの仕事は、ものを作って販売するだけではなく、作り方を教えるという広げ方もあるんですね。ふたつのやり方を並行してやっていて、いかがですか?

坂本:それぞれの仕事にいい相互作用があります。マーケットに出店することが教室の集客につながりますし、教室での生徒さんとのやり取りが作品作りのヒントになることもあります。

事業構造

 

‐作り方を教える場合には、独学ではなく、やはりスクールなどに通ってきちんと技術を身につけたほうがいいのでしょうか?

坂本:色々な考え方があるとは思いますが、私は必ずしもスクールに通う必要はないと思います。生徒さんに自分の技術についてありのままを伝えたうえで、ご理解いただける人に向けて開催するやり方もあります。私は「自分が今できることを教える」というスタンスで教えていて、もしも私が教えられる範囲を超える場合には「こういう教室もありますよ」と他の教室をご紹介することもあります。

 

“「自分ならいくらで買うか」という消費者目線で価格を決める”

‐商品は、どのように企画されているのでしょうか?

坂本:ご注文いただいて作った商品をアレンジすることもありますし、ウィンドウショッピングからヒントを得ることも多いです。また、先ほど申し上げた通り、生徒さんとのやり取りのなかで生まれるアイデアもあります。

‐市販のハンドメイドの本で、よく型紙付きのものがあります。そのような型紙を参考に作品を作って販売してもいいのでしょうか?

坂本:型紙そのものの転売は著作権侵害となりますが、型紙を利用して作った作品に関しては、販売OKという場合もあります。本の注意書きをよく確認したほうがいいでしょう。私も、本を参考にすることはあります。ただ、基本的にはアレンジして自分で型紙をおこしますので、本の通りに作って販売することはほぼありません。

‐商品の値付けは大きなポイントだと思うのですが、坂本さんはどのように価格設定をされますか?

坂本:私の場合は、消費者目線を大切にしたいので、「自分ならいくらで買うか」という観点で値付けしています。

‐少し補足すると、一般的には、価格設定の際に踏まえるべき3つの観点があります。
まずは、 「一般的に市場ではいくらで売られているか」という“相場観”。次に、 「買ってほしい人がいくらなら買うか」という“消費者目線”。そして、「原価や経費を差し引いて必要な利益が出るか」という“収益観点”です。
ちなみに卸売の場合には、売値の6割程度が手取りになることが多いので、その点も注意が必要ですね。

 

現在のワークスタイル

“子どもと楽しみながら仕事をすることも”

‐普段の働き方や、子育てとの両立の仕方を教えてください。

坂本:子どもが小学校や高校に行っている時間帯は、基本的に自由にスケジュールを立てられます。ただ、忙しい時期は、子どもが帰宅した後に自宅で仕事をすることもあります。
その場合は、できるだけ子どもを巻き込んで、楽しい時間を共有できるようにしています。たとえば、私がご注文いただいた商品を作る横で、子どもにも革小物づくりをさせたり。普段は触れない道具に触ることができるので、子どもたちも嬉しそうに取り組んでいます。

 

働く上で大切にしていること

“子どもの「ただいま」から子どもの様子を感じ取る”

‐お子さんは小学生と高校生とのことですが、育児との両立にあたって、未就学児とは違った工夫が必要そうですね。現在はどういったことを大切にして働いていらっしゃいますか?

坂本:子供が小さいうちは、食べさせる・寝かせるといった物理的なお世話が多いですよね。ですが子どもが大きくなると、今度は精神面でのケアが重要になってきます。思春期になると子どもはたとえ悩みを抱えていても、積極的にSOSを出さなくなります。ですので、子どものピンチを親が察知できたらいいなと思いました。
たとえば、帰宅したときの「ただいま」の声を聞けば、その日1日が楽しかったのか、それとも何か悲しいことがあったのかを感じることができます。現在の「半分主婦、半分仕事」というスタイルは、そういう意味でもとてもありがたいです。

‐家庭と仕事を両立は、子どもが小さいころだけの話ではないのですね。子どもの成長に伴う変化も見据え、長いスパンで働き方を考える必要があることが分かりました。ありがとうございました。

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人と人との「縁」を大切にし、「今自分にできることを丁寧に取り組む」坂本さん。お仕事へのスタンスだけでなく、具体的なノウハウまで、参考になるお話をたくさんしていただきました。

「これから働きたいママのためのプレお仕事講座」今後は、お教室やサロンを開きたい方向けのコースが始まります。
今後の講座はこちらから確認いただけます。
興味のあるかたは、ぜひご参加ください。