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2015.8.14(金) イベントレポート
【イベントレポート】8/6『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』~ネイルサロン編

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8月6日に開催しました、『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』~ネイルサロン編~。今回は2店舗のネイルサロンを経営されている、ネイリストの鳥居絵梨さんにお話を伺いました。

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講師プロフィール
ネイリスト 鳥居絵梨さん

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専業主婦、OLを経てネイリストの資格を取得。現在は、ネイルサロン「Melia Nail」を経営。自宅サロンと茅ヶ崎駅北口2号店の2店舗を運営している。私生活では、10歳(小学5年生)の男児の母。

Melia Nail - Sea Side Resort -(自宅サロンHP)
Melia Nail - Town Resort - (茅ヶ崎駅北口2号店HP)
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鳥居さんは自宅サロン開業後1年ほどで2号店をオープンされているように、スピーディに事業を大きくされています。ですが、皆さんが「どこまで目指すか」「どれくらいのスピードでやるか」はご自身の状況に合わせて決められることです。レポートを読む際には、「自分の場合はどうしたいか」という様に、ご自身の状況に置き換えながら、読み進めていただければ幸いです。

【目次】
・開業までのプロセス(始め方のポイント)
・開業後のプロセス(広げ方のポイント)
・現在のワークスタイル

開業までのプロセス(始め方のポイント)

“「いい商品で、いい技術を、いい接客で」をモットーにネイリストの道へ”

-鳥居さんは、専業主婦、OLを経て、ハローワークの職業訓練でネイリスト養成コースを3か月間受講(※)。その後専門学校にも通われています。技術取得から自宅サロンをオープンするまでの流れを、次の4つのステップに沿ってお伺いしたいと思います。
※2015年8月現在、神奈川県では職業訓練のネイリスト養成コースはございません。

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ステップ1 職業訓練校と専門学校で技術習得
ステップ2 ネイルサロン勤務でサロンワークを経験
ステップ3 自宅サロン開業準備
ステップ4 自宅サロンオープン
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【ステップ1 職業訓練校と専門学校で技術習得】

-まず、職業訓練では、どんなことをされたのでしょうか?

鳥居:基本的には、ネイリスト検定3級に向けての基礎的な技術と知識を学びました。

-ネイリストの資格は国家資格ではないので、開業にあたって必須ではないそうですね。ただ、最近はほとんどの方が資格を取ると伺っています。ネイル関連の資格にはどのようなものがありますか?

鳥居:代表的な資格は、ネイリスト検定とジェルネイル検定です。ネイリスト検定が基本となる資格で3級、2級、1級と分かれています。ただ、ネイリスト検定にはジェルネイルについての内容が含まれていないので、それを補うためにジェルネイル検定があり、こちらも初級、中級、上級の3つに分かれています。
取得する・しないは別として、サロンワークでお客様のご要望にお応えしようと考えるなら、それぞれネイリスト検定2級、ジェルネイル中級程度の技術が必要だと思います。なお、最近はジェルネイルが主流なので、ジェルネイルの技術を習得するのがより実用的で重要となります。

ネイル資格

-その後、鳥居さんは専門学校に通われていますが、どんなことを学ばれたのですか?

鳥居さん:荒川あり先生が主宰する専門学校に通い、ネイルアートや自爪を傷つけないジェルネイル(パラジェル)について学びました。開業に関してのサポートもしていただき、とてもありがたかったです。

-開業後に相談できる人がいることは、その後事業を継続していく上で大事なポイントですね。学校選びの際には、開業後のサポートが得られるかどうかも確認したいですね。

【ステップ2 ネイルサロン勤務でサロンワークを経験】

-専門学校と並行して、ネイルサロンでの勤務も経験されています。ネイルサロンでのお仕事では何を学びましたか?

鳥居:サロンワークを通じて実践的な経験を積むことができました。例えば、ネイルサロンはお客様に時間予約をいただいた上で施術を行うので、必ず時間内に綺麗に仕上げなくてはいけません。ネイリストとして大切な“効率よく施術するテクニック”を身につけることができたのは大きな収穫です。また、店舗には様々なお客様が来られるので、接客についてもたくさんのことを学ぶことができました。
ただ、自宅サロン開業を目指す場合、サロンワークの経験をせずに開業する人も多いです。

-鳥居さんのように本格的な店舗展開を考えるなら、サロン勤務をしたほうがいいですが、自宅サロンの開業を目指す上で必須ではないのですね。小さいお子さんがいる場合、ネイルサロン勤務は勤務時間の条件が合わないというイメージがありますが・・。

鳥居:最近は時短勤務や週末のお休みに対応してくれるネイルサロンもあります。無理だと決めつけずに探してみてもいいと思います。

【ステップ3 自宅サロン開業準備】

-では、いよいよ開業準備についてお伺いしたいと思います。開業にあたって何を準備されましたか?

鳥居:まずは道具や材料です。私の場合は、施術に必要な基本的な道具は学校に通っている間にほぼ揃えていたので、カラージェルやストーン等の種類を増やした程度です。他にはテーブルやライトなどの家具・設備を購入しました。私の場合、テーブルはネイル用のものを用意して設備代に10万円程かかりましたが、安価なお店で購入して、コストを削減する人もいます。

-次に集客についてお伺いします。開業にあたってどのように集客されたのですか?

鳥居:まずは、ホームページを作りました。ありがたいことに、開業祝いとして友人に作ってもらえたんです。また、アメブロも始めました。ホームページを作った当初はなかなか検索順位が上がりませんでしたが、ブログを書くことによって、キーワード検索にひっかかりやすくなります。とにかくコツコツと積み重ねていくことが大切です。

-最初はホームページを作らず、ブログだけで集客する方も多いですね。また、フェイスブックなどのソーシャルメディアをあわせて活用する人も増えています。

鳥居:そうですね。無料のSNSツールなどは、大いに活用すべきだと思います。

-鳥居さんは広告も出稿されていますよね。なぜ広告を出されたのですか?

鳥居:サロン勤務を通じて広告(ホットペッパー、ぱど)を出すと効果があることを知っていました。スピーディに集客したかったので、開業したら広告を出そうと思っていました。自宅サロンは駅から離れた場所にあるので、お手頃価格で出稿できたということもあります。

-スピード感をもって集客したいなら、広告を利用するのも手ですね。もちろん、初期コストをかけずに「ゆっくり口コミで広めていく」という考えもあります。

-さて、参考までに、鳥居さんが自宅サロンの開業にかかった資金について伺っています。ネイル関連の道具や材料代が20万円ほど。テーブルやイス、ライトなどの家具・設備が約10万円。広告費が合計7万円ほどで、計約37万円だそうです。
先ほど伺ったように、設備を安価なもので揃えたり、広告出稿を削減すれば、もっとお金をかけずに開業することも可能です。どんなサロンにしたいか、どんなスピード感で集客を増やしていきたいかによって、初期投資額は変わってきますね。

-開業の準備として、メニューの内容や価格設定も非常に重要なポイントですね。鳥居さんの場合は、どのように決められたのですか?

鳥居:当サロンでは価格は、基本メニューの価格+オプションの価格で設定しています。基本メニューはクリアジェル、ワンカラー、グラデーション、フレンチ、逆フレンチの5種類。そこにオプションとして、ストーンやアートを追加していくようなやり方です。
価格を決めるにあたっては、インターネットなどを使って周辺のネイルサロンの価格を徹底的に調べました。例えば、当時周辺のネイルサロンでは、クリアジェルやワンカラーで5000円~5500円程度だったので、良質なパラジェルにこだわっている当サロンでは、クリアカラーを6500円と設定しました。

-相場を知った上で、自分が提供したいサービスに応じた価格設定をするということですね。鳥居さんの場合は、良質な材料を使って高い技術を提供することにこだわっていらっしゃるので、相場よりも少し高めに設定されていますが、例えば「専業主婦でも気軽に通えるサロン」というコンセプトで相場よりも低価格に設定する方法もあります。

-最近は低価格のサロンもたくさんあるかと思いますが、他店の価格は意識されますか?

鳥居:あまり気にしないようにしています。
私がネイルの仕事をする根本には「お客様に喜んでいただきたい」という想いがあります。そのために、「いい商品で、いい技術を、いい接客で」サービスを提供したいと考えています。自分のサービスで価格以上の価値を感じていただけるように努力しています。

-価格設定が他と比較して高かったとしても、その価格以上のサービスを提供していれば、必ずお客様は戻ってきてくれるはず。実際に鳥居さんは成功されています。「どんなお店にしたいか」を明確にして、その軸をぶらさないことが大切なんですね。

【ステップ4 自宅サロンオープン】

-オープン後は、どれくらいのペースで予約を受け付けていたのですか?

鳥居:午前中に1名、午後に2名のペースです。今は土曜日も働いていますが、当時は子どもがまだ小さく、一緒に過ごす時間をとりたかったので、土日はお休みにしていました。

-接客業で土日をお休みにしても、問題ないものでしょうか?

鳥居:当サロンは主婦のお客様が多く、週末はご家族と過ごされるからか、サロンの予約が埋まりやすいのは平日の午前中です。お客様の層にもよりますが、平日だけでも、問題なく開業できると思います。

-どんな方をターゲットにするかをよく考えてサービスを設計すれば、予約制サロンは、柔軟に働くことができそうですね。例えば、子どもが幼稚園に通う時間だけで、午前中に1名の予約を受け付けるというやり方もあるということですよね。

 

開業後のプロセス(広げ方のポイント)
“理想の物件に出会い、「やるしかない」と決意”

-鳥居さんは、自宅サロン開業後、約1年で2号店「Melia Nail –Town Resort-」をオープンされています。小さい子を抱えているママの場合、今すぐにここまでのスピード感で事業展開しようとするのは難易度が高いかもしれません。でも、育児に余裕が出て、いずれ規模を大きくしたいと考える際のヒントもたくさんありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
それでは、2号店オープンまでの流れを以下の4ステップに沿ってお伺いします。

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ステップ1 いい物件との出会い
ステップ2 店舗デザイン・物件契約・施工
ステップ3 スタッフ募集・教育
ステップ4 2号店オープン
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【ステップ1 いい物件との出会い】

-そもそも2号店を出そうと思われたきっかけは何ですか?

鳥居:自宅サロンをオープンして半年経った頃から、予約がいっぱいでお断りすることが毎日続くようになってしまったんです。お客様に申し訳ないとは思いながらも、どうしても私一人では手が足りなくて。そういったこともあり、スタッフを雇ってもうひとつサロンを作りたいと考えるようになりました。

-オープン半年で予約がいっぱいになることが、まず素晴らしいことですね。それにしても「もうひとつサロンを作りたい」と思ってから実行するまでには勇気がいりそうですが、どのように決心されたのでしょうか?

鳥居:たまたま時間ができて、物件でも見てみようかと不動産屋さんに入ったら、希望通りの物件に出会ってしまったんです。それでもう「やるしかない」と思いました。

【ステップ2 店舗デザイン・物件契約・施工】

-2013年の8月に工事を開始し、オープンは10月と伺っています。タイトなスケジュールのようにも感じますが、工事の期間は短かったのでしょうか?

鳥居:そうですね。工事が始まる直前に賃貸契約をして、その時点でテナント料が発生しますから、1か月で工事が終わるようにしてもらいました。

-オープン前の工事期間も、テナント料がかかることを考慮しなくてはいけないのですね。

【ステップ3 スタッフ募集・教育】

-オープン前の準備をしながら、並行してスタッフの募集をされたと伺っています。どのように募集されたのですか?

鳥居:専門学校時代に知り合ったネイリストさんに声をかけたり、知り合いのツテで紹介してもらったりしました。最初は私とスタッフ2名でスタートしました。現在は4名体制でシフトを組み、1日3~4名の予約を受け付けています。

【ステップ4 2号店オープン】

-その後、実際にオープンされたわけですが、最終的にオープンにあたってかかった費用を、教えていただけますか?

鳥居:工事費や設備費、道具・材料代などで総額500万円程度です。

-費用はどのように工面されたのですか?また、初期費用は抑えることも可能なのでしょうか。

鳥居:銀行から融資を受けました。私の場合、物件がスケルトン(内装や水回り、間仕切りの壁などがないまっさらな状態のこと)だったので、水回りなども全て作る必要があり、工事費が高くなったという事情があります。条件によっては、もっと安価に済むのではないでしょうか。

-オープン後、自宅サロンとは違ったご苦労もあったと伺いました。

鳥居:店舗を経営するのもスタッフを雇うのも初めてですから、思い通りにいかないこともたくさんありました。その都度、師匠である荒川先生にいろいろ相談に乗っていただきました。また、専門学校時代に描いた「こんなネイリストになりたい」という想いを思い出して、乗り越えることができました。

 

現在のワークスタイル

“ネイルで「お客様に喜んでいただきたい」という強い信念”

-鳥居さんの普段の働き方について教えてください。

鳥居:基本的に、9時に家を出て準備をし、10時にサロンをオープンします。できるだけ息子とコミュニケーションをとるようにしたいので、繁忙期でなければ18時には家に帰るように心がけています。
また、私はサーフィンが趣味なので、次の予約まで時間があるときには、仕事の合間に海に入ることもあります。

-趣味の時間もとりながら働く、というワークスタイルを実現されていて、素敵です。お子さんが小学高学年まで成長していると、このような働き方もできるのですね。
それでは最後に、今後の目標をお聞かせください。

鳥居:やはり、「お客様に喜んでいただきたい」という思いがあるので、湘南エリアで店舗展開をして、たくさんの方々にネイルのよさを知っていただきたいと考えています。また、今後はネイリストを育成するコーチもやっていくつもりです。常に目標をもって進んでいきたいですね。

-1年後には、もしかするとサロンに鳥居さんのネイルスクールが併設されているかもしれませんね。素晴らしいお話をどうもありがとうございました。

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エネルギー溢れる鳥居さんに、多くの刺激をいただいた講座でした。強い信念を持ち、常に目標をもって前に進んでいらっしゃる姿がとても素敵です。

いかがだったでしょうか。これからの働き方を考えるうえで、少しでも参考になれば幸いです。
「うみのあお そらのあお」は、今後も“柔軟な働き方をもっと選びやすく“をテーマに活動を続けてまいります。
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