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2017.9.4(月) イベントレポート
【イベントレポート】17年6月22日『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』~未経験からプロに デザイナー編~

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『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』、クラウドソーシングコースの第2回が開催されました。第1回(WEBライター編)の模様はこちらのイベントレポートをご覧ください。

 

今回は、デザイナーの岸田朋子さんにご登壇いただきました。

 




講師プロフィール

デザイナー 岸田朋子さん

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住宅情報誌の営業・企画職を経て、現在はDTP・WEBデザイナー、
セミオーダーメイド絵本等の通販事業も行っている。
7歳と1歳の子育てをしながら働いている。逗子市在住。




 

ここでは、デザイナーの仕事の内容からステップアップの方法まで、岸田さんに伺ったお話の概要をご紹介しましょう。

 

 

【目次】

―デザインの仕事について

―どのように仕事を始めたか

―仕事を始めて何がわかったか

―どうやって仕事を広げたか

―継続受注について

―仕事を広げていく上で大切なこと

―どのようなワークスタイル?

―どうやって仕事のスピードをあげた?

―どうやって仕事の単価をあげていった?

 

 

―まずは、デザインの仕事について教えてください。

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岸田:「デザイナー」と言われても、どのような仕事なのかピンとこない人のほうが多いかもしれませんね。でも、実はすごく身近な仕事なんです。

 

「デザイン」というのは、使い勝手や色・模様・形などを決めていく作業のこと。建物、内装、洋服、家具、文房具など、世の中にあるあらゆるものは人によってデザインされていると思っていいでしょう。

 

私の場合は、そのなかでもDTP(Desktop publishing、印刷物)デザインと、WEBデザインの仕事をしています。

 

仕事の流れは画像の通りです。

「③デザイン」までは共通した作業で、DTPの場合はその後、誤植などがないかを確認してから印刷。

 

WEBの場合は、「コーディング」という作業が発生します。「HTML」「CSS」といった言語を使い、デザインしたものをWEB上に表示させるための作業です。そして、最後にサーバーにアップロードします。

 

ただ、案件によってどこまでデザイナーが作業するかは異なります。構成から提案することもあれば、クライアント様が構成を決める場合も。WEBデザインでは、コーディングをする人(コーダー)が別にいて、作業を分担するケースも増えています。

 

―どのように今の仕事を始めましたか?

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岸田:2013年までは会社員として働いていました。長女を出産して産休・育休を取得し、2年ほどワーキングマザー生活を送った後、退職しています。

 

逗子から東京まで通勤していましたから、往復だけで4時間。9時半~17時までの時短勤務でも、子どもを長く保育園に預ける必要がありました。職場は育児への理解があり、やりがいもあって働きやすい環境だったのですが、通勤面も含めるとハードでしたね。

 

家庭と仕事とのバランスを考えたときに、自分の理想とかなりズレがあったという部分もあります。今やっている絵本通販事業の準備が整ったこともあり、退職しました。

 

デザインを始めたきっかけは、名刺を作ったことですね。それまではデザイン作業を外注していましたが、名刺なら自分で作れるかも、と思ったんです。作れるようになれば、コスト節約にもつながるかも、という気持ちもありました。

 

デザイナーの場合、「Adobe Illustrator」「Adobe Photoshop」といったソフトが必要です。Illustratorは主に印刷物に使うことが多く、Photoshopは画像加工等に使うことが多いですね。

 

まずはIllustratorを入手。全く使ったことがない状態からのスタートでしたが、作業そのものは楽しかったですし、チラシやパンフレット作りも少しずつやるようになりました。

 

そして、せっかくソフトを購入したので、「活かさなければもったいない」という気持ちもあってクラウドワークスに登録したんです。

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岸田:はじめはコンペ形式の仕事に応募しました。仕事を探すときは、できるだけ依頼内容が具体的で、報酬が安すぎないものを選んだ記憶があります。

 

当時は少しデザインの知識をかじった程度の素人だったので、本やインターネットでひとつひとつ調べながらの作業。すごく時間がかかりましたね。

 

コンペ形式の場合は、実際にデザインを作っても、採用されなければ全くお金になりません。私の場合、「1日1回は応募しよう」ということを目標にし、応募して3~4件目で初めて採用されました。

 

コンペのためにまずは2P作成したのですが、15時間程度かかったと思います。会社紹介ですから、まずはその会社の組織を理解する必要がありますし、デザイン作成自体も時間がかかりましたね。

 

ちなみにこちらの案件については、最終的に納品ページ数が倍に増えたのですが、報酬を増やしていただく交渉をしなかったことが、大きな反省点だと思っています。

 

先方の予算もあるので、交渉がうまくいくとは限りませんが、仕事量に応じた報酬の交渉はすべきですよね。思うような報酬額が得られない場合も、「修正は1回までにしてください」というお願いをするなど、作業を進めやすくするための交渉をするという手もあるでしょう。

 

―仕事を始めてわかったことは何ですか?

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岸田: 初期のころは、応募10回につき1回採用される程度でした。自信作が採用されないと落ち込みますし、収入と時間のバランスもとれていなかったですね。

 

でも、デザイナーとしてできることが増えているという実感があったので、「スキルアップ」という意味で重要な期間だったと思います。

 

試行錯誤することで、自分の得意分野も見つかると思います。私の場合は、会社案内などのパンフレット類の案件で採用になる確率が高く、複雑な情報を整理してまとめることが比較的得意なんだとわかりました。

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岸田:コンペで作った作品は採用されたもの・されなかったものに関わらず手元に残っていきます。実績をためていくという意味でも、大事な時期ですね。

 

―どのように仕事を広げましたか?

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岸田:3か月程度コンペ形式に応募し続けると、名刺・チラシ・パンフレット・ロゴの分野でそれぞれ採用実績ができました。

 

プロジェクト形式は採用されてから制作を開始するため、報酬が安定しやすいメリットがあります。

 

実績が増えたところで、そろそろプロジェクト形式に応募したいと思うようになりました。

 

プロジェクト形式の応募は、アピール文のフォーマットをある程度作っておけば、あまり時間がかからないでしょう。ただ、同時に複数案件を受注してしまうと、作業時間が取れませんから、私の場合は同時に応募するのは1~2件、と決めていました。

 

初めて受注したのは、次のようなゴルフ練習器具の取扱説明書です。

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先方もデザイナーへの依頼が初めてという状況だったのでお互い探り探りでしたが、子育て中という状況も理解していただけて、ありがたかったです。

 

イラスト制作にも初めて挑戦し、スキルアップにつながりました。

 

―継続受注もあったそうですね?

 

岸田:はい、取扱説明書以外にもたくさん販促物も必要になったそうで、すべて任せていただくことができました。

 

クライアントにとっては、一度製品について理解しているデザイナーに継続的に依頼するほうが、同じことを何度も説明せずに済むので楽ですし、仕事ぶりがわかっている安心感もあったんだと思います。

 

 

岸田:その後、この仕事の実績がもとで、ほかの取扱説明書案件も受注しました。そちらに関しては、ほかの2名のデザイナーさんを取りまとめる業務もあわせてお任せいただけることに。

 

次女がまだ4か月の時期で、次女が寝ている間の1日1~3時間程度しか時間がとれない時期でしたが、クライアント様にもその旨ご了承いただき、お受けしました。

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岸田:あとは、WEBデザインを勉強したことも大きな転機になりました。

 

クラウドワークスなどを見ていても、DTPデザイン案件よりもWEBデザイン案件のほうが圧倒的に多いです。

 

さきほどのゴルフ練習器具のクライアント様にWEBサイト制作をご提案したところ、ありがたいことに受注しました。いちからコーディングを勉強したのでとても時間がかかりましたが、非常に勉強になりましたね。

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岸田:そして、このWEBデザイン制作がもとで、ほかのWEBデザイン業務(ECサイト制作)の受注もいただけることに。

 

そのクライアント様にはデザインを気に入っていただけて、ほかの案件も任せていただけるようになりました。このころから、報酬単価が上がって収入が安定・増加したんです。

 

 

―仕事を広げていく上で大切だと思うことを教えてください。

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岸田:どのようなクライアントとお付き合いするかがとても大切だと思います。

私は自分が子育て中であること、作業時間が限られることをはじめにお伝えしています。それをOKしてくださるクライアントとのみお仕事をしているというわけです。

継続してご発注いただけるかどうかも大きいですね。

 

―ワークルスタイルについて教えてください。

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岸田:仕事はほぼ毎日していますが、基本的に家庭がメインですね。子どもの習い事の送迎、祖父母の介護の手伝いを週1~2回ほどしています。

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岸田:仕事は、次女が昼寝をしている間と、まだ子どもたちが寝静まっている早朝にしています。

 

子どもたちがいるときは家庭のことを、寝ているときは仕事を、という風に切り替えるように心がけているんです。

 

次女が昼寝するかどうかで私の仕事時間が大きく変わりますから、朝のうちに昼食、夕食を作っておき、公園遊びの後にすぐに昼寝できるようなスケジュールにしています。

 

子どもたちがいる時間は家事があまりはかどらないですが、どのみち仕事をすることはできないので、「家事はゆっくりでいい」と割り切っています。

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―どうやって仕事のスピードをあげましたか?

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岸田:技術を身につけることはもちろんですが、育児中はPCに向かえる時間が限られているため、PCを使わずに済む作業はできるだけほかの時間に済ませるようにしています。意識してデザインのヒントになる情報も収集していますね。

 

―どうやって仕事の単価をあげていきましたか?

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岸田:まずはコツコツと技術を身につけることを目標に、低単価からスタート。プロジェクト形式に応募するようになってからは、収入がぐっと増えるようになりましたね。

 

WEBデザインを受注するようになると、また収入が増えました。業務量がかなり増えてきたので、今は単純作業はアシスタントに依頼してやってもらうようにしています。

 

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岸田:デザインの仕事に関しては、今はインターネット検索で解決できないことがないといってもいいくらいですし、デザインを訓練するためのサイトもたくさんあります。こういったものを利用して、どんどんスキルアップしていくといいのではないでしょうか。

 

―最後に一言お願いします。

 

岸田:私も数年前まではデザイナーの仕事をするとは想像もしていませんでしたが、子育てや介護をしながらの生活とも相性のいい職業だと思います。

 

クラウドソーシングには、デザインに限らず在宅でできる仕事が数多くあります。興味がある仕事を見つけたら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 




 

妊娠・出産もありながら、2年程度でここまで仕事を広げているのはすごいですね。

 

クラウドソーシングコースでは、2回に分けてWEBライター、デザイナーの先輩にお話を伺ってきました。興味があるお仕事があれば、皆さんもぜひスキルアップのつもりで挑戦してみてください。