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2017.9.8(金) イベントレポート
【イベントレポート】17年6月13日『これから働きたいママのためのプレおしごと講座』~ものづくりコース アクセサリー作家編~

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子育て中で時間・行動に制限があるなか、「ハンドメイド作品を売ってお金を稼げたら…」と考えるママも多いのではないでしょうか?

 

今回は、ものづくりコースの第1回として、アクセサリー作家のMichi(みち)さんを講師にお招きしました。

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「どのように仕事を始めたのか」「どんな思いで仕事をしているのか」など、講座で伺った内容を対談形式のレポートにしてお届けします。

 

【目次】


<お仕事を始めるまで>


<ビジネスを軌道に乗せるまで>


Michiさんのワークスタイル>


Michiさんの仕事への思い>







<お仕事を始めるまで>

 

―Michiさんは、会社員としてワーキングマザー生活を経験し、下のお子さんの出産を機に退職されています。アクセサリー作家になるきっかけは何だったのでしょうか。

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Michi:仕事・育児の両立が難しいと感じて会社を辞めたのですが、専業主婦になってからは、仕事への情熱が全て子どもたちに向かっているような状態でした。でも、子どもはいずれ自立していきますよね。

 

元々仕事が好きでしたし、会社を辞めても「自宅で何か仕事をしたい」という思いがずっとあり、モヤモヤしていたんです。

 

そんなとき、ハワイの旅行中にノエラニジュエリー(Noelani Hawaii Jewelry)の作家さんに出会いました。その作家さんも同じように男の子を育てているママで、とても前向きでパワフル。話を聞くうちに「彼女のようになりたい」と思うようになったんです。

 

ノエラニジュエリーは比較的高価なので、「主婦にも手が届きやすいジュエリーを作ってみたい」という思いも同時にありましたね。はじめは遊び感覚でした。

 

―元々ものづくりは好きだったんですか?

 

Michi:実は、手芸・裁縫はとても苦手なんですよ。強いて言えば、母の影響でビーズ作品を作ったことがあったくらいですね。

 

<ビジネスを軌道に乗せるまで>

 

―ビジネスの手法はさまざまですが、Michiさんはオリジナルブランドの育成に成功しています。具体的にどのように事業を軌道に乗せたのか、マーケティングの“4P”に沿ってお話を伺いましょう。

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【Place(販路)】

―Michiさんは、

ネットショップ、卸売り、イベントの3種類の販路をお持ちですよね。それぞれどのように開拓していったのか、教えてください。

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Michi:まずは、ネットショップを友人に作成してもらいました。

ネットを中心に販売する人もいますが、実は私の場合はネットショップでの売上は比較的少ないんです。

 

でも、イベントや店舗で興味をもってくださったお客様に対して、作品の紹介、イベント出店、メンテナンスに関するお知らせ等を載せて情報提供をする場にもなっています。

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Michi:次に、卸売りですね。お客さんとして足を運んでいたカフェに、軽い気持ちで「アクセサリーを置いてもらえない?」と聞いてみたのが、作家として初めての営業です。思い切って、好きなお店に営業してみるのもいいと思います。

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卸売りには「委託」と「買取」があります。

「委託」の場合は作品が売れたら売上の7割程度をいただくという方法。「買取」の場合は、お店に買い取っていただくので、作品をお渡しした時点で売上が立ちます。

 

買取はすぐにお金になりますが、売上の6割以下しか戻らないケースが多いでしょう。作品をたくさん買い取っていただくと、その一瞬はとても嬉しいものです。でも、冷静に考えたら「ほとんど利益がなかった」ということもありえるので要注意。営業前に、「この作品は最低でも〇円~」という表を作成しておくことをオススメしますよ。

 

また、買取は、作品が売れない場合のリスクをお店側が負います。関係性が構築できていないうちから買取の話を提案するのは、やめたほうがいいでしょう。

 

Michi:3つ目がイベントです。私の場合は、当初同じイベントに繰り返し出店していました。

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リピーターのお客様が増えますし、作品を見たときのお客様の反応、購入後の使い心地等を直に見聞きできます。天候やディスプレイ、価格などの条件にあわせて、どれくらい売上、売れる作品が変わるのかを分析できる点もメリットでしょう。

 

私は、今はさまざまな地域で出店していて、お客様の層が違うと反応・趣向も大きく変わります。でも、このときの試行錯誤の経験はどの地域でも活かされていますね。

 

【Product(商品)】

 

―ハンドメイド作家さんは増えていますが、オリジナル作品を生み出していくために、どんなことに気をつけていますか?

 

Michi:まず、しっかりしたコンセプトを持つことですね。

私の場合、「To The Beach」というブランド名の通り、海をテーマにしたアクセサリーを作っています。サンゴなどの希少な材料を扱っているのが特徴的で、「サンゴといえば『To The Beach』」と思っていただけるようになったらいいなと思っています。

 

あとは、“高品質”へのこだわりです。卸売りでお店の方からアドバイスいただいたことが今につながっているのですが、お客様のライフスタイルや立地を考慮したうえで作品を作っています。

 

例えば、湘南エリアでは、海が近く、金メッキははがれやすいです。カラーチェーンは、海に入ったら色落ちするかも、という懸念があります。そういったことを踏まえて、問題がないかしっかり自分で身に付けて確認してから販売するようにしていますよ。

 

お客様に安心してご購入いただけるよう、メンテナンスにも力を入れています。何か不具合があった場合、状況にもよりますが無償で直させていただくことも多いです。

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Michi:また、私は世界を旅するのが好きで、世界中の石を扱うことも多いので、サブラインとして「To The World」というブランドも作りました。こちらはサンゴと異なり、季節に関係なく販売しやすいですね。

 

石・原石にもそれぞれ意味が込められていることが多いので、作品ひとつひとつのストーリーをお客様にお伝えしながら販売しています。

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【Price(価格)】

 

―価格について悩む人も多いと思いますが、どのように決めていますか?

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Michi:私も始めた当初は色々と失敗しました。

安価で売りすぎて利益が出ず、後悔したこともあります。長く販売し続けようと思っているなら、慎重に値付けをしたほうがいいと思っています。

 

また、安易な値引きも考えもの。かえってお客様の信用を損ねるリスクもあると思います。

もしリピーターさんへの感謝の思いを示したいなら、ちょっとしたプレゼントをお渡しするなど、値引き以外の方法もあるでしょう。

 

【Promotion(販促)】

 

―次に販促についてです。ものづくりの場合、イベントでも卸売りでも、ディスプレイは重要ですよね?

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Michi:とても重要ですね。ほかの作家さんの作品をコピーするのはいけませんが、ディスプレイについてはさまざまなお店を見て、参考にするといいと思います。

 

私の場合、ショップ販売の場合は鏡を利用し、暗くてもできるだけ明るく見えるように工夫しています。イベントの場合は、限られた場所のなかでたくさん商品を並べられるよう、高さも出しつつ並べていますね。

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<Michiさんのワークスタイル>

 

―ワークスタイルについても教えてください。Michiさんは創作活動に加えて月に4~5日アルバイトをされていますが、今年は幼稚園の役員もされているとのこと。習い事も含めてお子さん関連の予定が多いですね。

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Michi:園の運営に保護者が密接に関わる幼稚園なんです。今年は下の子が年長なのですが、2つの役員の長を引き受けることになったので、週5日幼稚園に行くこともありますね。

 

そのほかに習い事の送迎、家事等もありますからバタバタしますが、私の場合は1日中創作活動をする日を作るよりも、30分~2時間程度の細切れの時間を見つけて集中して作業するほうが、はかどるように思います。

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上の子は3年生ですが、絵本の読み聞かせも2歳ごろからずっと続けていますね。夜間に創作活動をすることもありますが、大体は一緒に寝てしまいます。

 

―お母さん業もとても充実しているんですね。例えば、2時間あるとすると、どれくらいの数のアクセサリーを作れますか?

 

Michi:新しくデザインをおこす場合は別ですが、定番作品であれば、20~30点は作れると思います。

 

<Michiさんの仕事への思い>

 

―最後に、働く上で大切にしていることを教えてください。

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Michi:子どもたちをイベントに連れていくことも多いですし、作品の感想を聞いたり、売り上げたお金を実際に見せたりもします。

 

「お金がないから働く」のではなく、「働いてお金を生み出せば、もっと楽しいことができる」ということを知ってほしいんです。

 

私が前向きにがんばっている姿を見せると、子どもたちも応援してくれますし、自分たちの習い事や勉強もがんばってくれます。

 

なるべく小さなことでイライラしないように心がけ、それでもイライラしているときは、子どもたちにも「今はイライラしているから」と伝えて衝突しないようにしていますね。

 

仕事をしていると緊張する場面や悩む場面もありますが、チャレンジし、一歩ずつ乗り越えていく姿を見せていきたいと思っています。

 

― Michiさんのお仕事・お客様に対する真摯な姿勢はとても参考になります。一歩踏み出す、一歩ずつ進んでいく、という姿勢がとても大切なんですね。貴重なお話をありがとうございました。